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糖尿病インスリン療法

インスリンとは?

インスリンとはすい臓から出るホルモンで、血糖値を下げる働きをします。
食後に血糖値が上がるとインスリンが分泌され、血糖値が正常になります。
インスリンは血糖値を下げる働きをするほぼ唯一のホルモンで、血糖値を下げるには欠かせないという事です。

 

糖尿病の方は、このインスリンが減少するか、インスリンの働きが悪くなってしまい血糖値を下げる事ができなくなった状態、つまり高血糖の状態が続きます。

 

糖尿病のインスリン療法とは?

糖尿病のインスリン療法は、インスリンを注射で補う治療法です。
高血糖が続いて、働き過ぎで疲れたすい臓を休ませることができます。すい臓の働きが回復したら、インスリンの注射の回数を減らせたり、飲み薬だけの治療に戻せる可能性もあります。

 

高血糖の状態が長く続くと、合併症の危険も高まります。早めにインスリン治療を開始するとすい臓の機能が回復しやすくなり、合併症になる可能性が下がります。

 

インスリン注射の打ち方のパターンと製剤の種類

インスリンの打ち方は患者さんの状態によって、インスリン製剤の組み合わせと生活スタイルに合わせた注射の回数と時間帯で決まります。

 

インスリン製剤は作用時間によって

  • 速攻型
  • 超速攻型
  • 中間型
  • 混合型
  • 特効型溶解

以上の5種類があります。

 

Aパターン「1日4回法」

超速攻型 or 速攻型のインスリン製剤を各食前に3回
     +
特効型溶解 or 中間型のインスリン製剤を就寝前または朝に1回

Bパターン「1日3回法」

超速攻型 or 速攻型のインスリン製剤を各食前に3回

Cパターン「1日2回法」

混合型のインスリン製剤を朝食・夕食前に2回

Dパターン「1日3回法」

@混合型のインスリン製剤を朝食・夕食前に2回
     +
超速攻型 or 速攻型のインスリン製剤を昼食前に1回

 

A超速攻型 or 速攻型のインスリン製剤を朝食・昼食前に2回
     +
混合型のインスリン製剤を各食前に1回

 

インスリン注射の注意点

インスリンを注射する時は次の内容に注意しましょう。

  • 担当医から指示された時間、インスリン単位を守る。
  • 懸濁製剤(白く濁っているインスリン)は毎回混ぜてから使用する。
  • 注射針の交換は毎回する。
  • インスリンが出ているかを、注射するたびに空打ちをし確認する。
  • 注射が終わったら、注射針を取り外してキャップをつけ、きちんと保管する。

インスリン注入器や製剤によって使用方法が違うので、初めてインスリン注射を行う場合は、慣れるまで何回も確認をしましょう。

 

インスリン注射をする部分は、一般的にはお腹・二の腕・太ももです。
体型によって適した部分が異なるので、担当医に相談してみましょう。
注射は2〜3pほど毎回ずらしながらしましょう。

糖尿病インスリン療法2

インスリン療法の対象になるのはどういう人?

インスリン療法が適応されるのは、インスリン療法がないと生きていけない絶対に必要な「絶対的適応」とただちに命に関わる事ではないが、血糖コントロールのために必要な「相対的適応」の二つです。

 

絶対的適応

1型糖尿病(インスリン依存状態)

 自らインスリンを作りだすことができないため、インスリンの投与が必須となります。

 

糖尿病性昏睡

 インスリンが極端に不足した時に起こる症状で、速やかなインスリンの投与が必要です。放置すると生命に関わります。

 

重度の腎障害・肝障害を合併している

 腎臓・肝臓における薬の代謝(分解)、排泄が妨げられるため、副作用が出たりしやすく危険なためにインスリン投与が必要です。

 

重度の感染症(腹膜炎、肺炎など)を併発している

 感染症にかかるとインスリンを効きにくくする物質が増えてしまい、糖尿病の状態が悪くなってしまい感染症も進行してしまいます。
そういう場合に、感染症が治るまでの間にインスリンで治療を行います。

 

外傷、全身麻酔するなどの外科手術を受ける場合

 大きな手術を受ける場合は、短時間での血糖コントロールが必要なためインスリンが使用されます。また、手術がストレスとなり糖尿病を悪化させる場合なども、インスリン療法が必要となります。

 

妊娠中の血糖コントロールが悪い場合

 糖尿病の薬は胎児に影響してしまうので、食事・運動で良好な血糖コントロールができない場合にインスリン療法が必要となります。

 

静脈栄養時の血糖コントロール

 栄養製剤は高濃度のブドウ糖が含まれていて、血糖値が上昇してしまいます。その場合血糖コントロールのためインスリンが必要となります。

 

相対的適応

2型糖尿病で著しい高血糖の場合

 例えば空腹時血糖値250mg/dl以上、随時血糖値350mg/dl以上のような場合にインスリンを使用し、高血糖状態を改善します。
これによってすい臓からのインスリン分泌が回復し、短期間でインスリン療法を中止できる場合もあります。

 

経口薬で血糖値の改善がみられない場合

 経口薬の効果がない場合、または長期間の使用によって次第に効かなくなった場合などにインスリン療法に切り替えます。そうすることによって、インスリンの分泌が回復する場合があります。

 

やせ型の方で栄養状態が低下している場合

 やせ型の方で栄養状態が低下している場合は、インスリンを分泌する能力も低下していると考えられるため、インスリンを投与し血糖値を改善します。

 

ステロイド治療時に血糖値が上昇する場合

 ステロイド治療時には、急激な血糖値の上昇の対処法としてインスリン療法を行う場合があります。

 

糖毒性を解消したい場合

 糖毒性とは高血糖によって起こる悪循環で、高血糖がすい臓のβ細胞に悪影響を与え、インスリンの分泌も、効き目も悪くしてしまう事。
この糖毒性を早めに解消するためにインスリン療法を行う場合もあります。



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