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糖尿病性腎症

糖尿病性腎症とは?

糖尿病の合併症のひとつに「糖尿病性腎症」があります。
糖尿病患者の3分の1がこの糖尿病性腎症を発症しています。

 

これは糖尿病が進行し、高血糖と高血圧が根本的な原因により腎臓の機能が徐々に悪化してきます。腎臓の働きは血液をろ過し、体に必要のない老廃物や塩分を尿として体の外へ出すというものです。この腎臓の働きが糖尿病の進行によって悪くなると、尿が出なくなり、老廃物や毒素が体に蓄積して来ます。

 

糖尿病性腎症の症状は?

早期の段階では自覚症状はほとんどありません。進行してくるとむくみ・息切れ・食欲不振・満腹感などで、さらに進行すると頭痛・吐き気・立ちくらみなどを感じる尿毒症となり、人工透析が必要となります。

 

自覚症状のある段階まで進行すると、治療により進行を遅らせることはできても、良好な状態に戻すことは不可能なために、早い段階で糖尿病性腎症の診断を受けることが大切です。そのためには、検診など積極的に受けましょう。たばこは腎症の危険因子となります。禁煙しただけで腎症の進行を30%も減らす事ができます。

 

糖尿病性腎症の治療は?

早期の段階では糖尿病自体の治療と同じく血糖コントロールです。食事療法、運動療法が基本となり、薬の服用およびインスリン療法がおこなわれます。
進行した段階になると厳密な低タンパク食にする必要があり、末期まで進行して尿毒症の状態になると、血液中から人工的に老廃物や不要物を取り出す人工透析に頼らなければ生きていけなくなります。

人工透析とは?

低下した腎臓の代わりに役割を果たしてくれる治療で、人工的に血液の浄化を行います。日本では糖尿病性腎症が原因で人工透析を受けている人の数は10万人を超えています。

 

・血液透析
 血液透析は1回につき4〜5時間の治療を週2〜3回程度行います。血液を体内から取り出す、血液中の余分な水分や老廃物をろ過し、きれいになった血液を体内に戻す方法です。腕の静脈と動脈をつなぎ合わせる手術が必要です。

 

・腹膜透析
 お腹の中に透析液を入れて、体内で血液を浄化します。透析液を出し入れするためにカテーテルと呼ばれるチューブを腹部に埋め込む手術が必要となります。
この腹膜透析のメリットは、自宅で行え通院も少なくて済みます。しかし、治療は自分で行わないといけないことや、カテーテルの出口部感染などのリスクがあります。

 

人工透析の費用は?

患者一人当たり年間約500万円。しかし、日本では医療費の公的助成制度が確立しているため、自己負担額は少ないという事です。



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